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2023年4月9日(日)青山ファーマーズマーケット出店のおしらせ

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2022年12月青山ファーマーズマーケット参加します!

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ナチョからの伝言

The Shape of Water

1月29日、公開よりひとあしお先に新宿で行われた試写会で観てきました。ギレルモ・デル・トロ監督のThe Shape of Water。

やっと公開!そして、第90回 アカデミー賞 作品賞、美術賞、作曲賞、監督賞 受賞、おめでとうございます!ギレルモ・デル・トロ監督、わたしは2006年のPan’s Labyrinth(パンズラビリンス)で知り、はじめてみたこの作品で大好きになりました。

他の作品では

ヘルボーイ(2004年)

ヘルボーイ2

とてもいい作品なので、まだご覧になったことのない方は是非!さて話はシェイプ・オブ・ウォーターに戻ります。Trailer後にネタバレ含みますので、ここから先は閲覧注意です。

まず、デル・トロ監督とこの作品のとても好きな点をひとつ挙げると、人類からみた異形の者とのおとぎ話のなかで、異形の者はさいごまで異形のまま、という点です。呪いが解けたら人のかたちをしたキラッキラな王子様(お姫様)に変身ってことはありません。アマゾンから連れてこられた彼は、さいごまでクリーチャーのまま。

ストーリーの舞台は核戦争への緊張が色濃い冷戦、宇宙開発競争、公民権運動の時代、60年代初頭。大きな恐怖や不安に包まれた時代を背景に選んだ理由を監督はこのように語っています。

アメリカが立ち止まった時代だと思っている。人種差別や不平等があり、核戦争が近いと考えられていた時代だった。それから数ヶ月後にはケネディ大統領が暗殺される。だから、ある意味、これは恋愛にはひどい時代だが、それでも愛はうまれる。1962年は人々が未来に目を向けていた。一方でクリーチャーは遠い過去の古代の存在だ。

宇宙や未来に目を向け将来への希望を抱きながらも、あからさまな人種差別が横行し、ゲイであることをカミングアウトすればリンチにあっても誰にも助けてもらえず、差別や偏見にただ耐えるしかなかった時代に生きたマイノリティの”アナザーピープル”がこの映画の主役。”かつて”を舞台にしたおとぎ話のように感じるけれど、ちょっと待って。周りみてみると全然かつての話ではないですよね。

常に”何か”を恐れ、共感力や想像力に欠け他者の攻撃にはしりやすい時代、トランプが合衆国大統領になっている冗談みたいな時代、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ パワハラにみられるような、力あるものが”アナザーピープル”の声や尊厳も封じ込める時代。いちど去ったように感じたあの暗い過去が、自分たちのすぐ近くにある。

だからこそ、この作品の、愛に満ちた美しい全てが心の奥底まで深くしみこみます。

監督はこうも語っています。

50年代の映画だったらストリックランドのほうが主人公となり、クリーチャーは悪役だ。わたしはそういう設定を反対にしたいと思った

例えばこれね。

勝手に半漁人の生息域にズカズカと入り込んでいって、勝手に怖がって、勝手に怪物扱いして、勝手に殺して。野蛮!筋が通らないはなしですよね。でもズカズカ入り込んでいって殺したほうが英雄扱いされた時代だし、そういう映画です。

50年代であれば主役で英雄だったマイケル・シャノン演じるストリックランド。これがまたこの映画では本当にエグい。どうしようもないパワハラセクハラ男で、野蛮で極悪。座右の書は”The power of positive thinking”。

しかし、この時代の成功者として自信たっぷり勝ち馬に乗っているかのように見える彼もまた、つねに”何か”を怖れて押しつぶされそうになりながら生きている体制や時代の被害者。愛に触れることができないぶん、アナザーピープルよりも憐れ。ストリックランド役のマイケル・シャノンが役について次のように語っています。

ストリックランドは、がむしゃらで負けを知らない男を目指しているが、そのせいで精神的に参っている。彼が維持しているタフな外面には大量のエネルギーが必要で、その影では、不安や猜疑心、ストレス、恐れが渦巻いている

ゴリゴリマッチョなストリックランドをみていて、とっさにわたしが思い浮かべたのは、犬を暴力で”しつけ”ようとする人たち。偶然にも、1月29日の夜、シェイプ・オブ・ウォーターを見終わって愛に包まれた感覚でいたその日の夜、NHKでプロフェッショナル 仕事の流儀 わんちゃんスペシャルが放送されました。

犬との暮らし、トレーニングについてわたしの考えは前回のブログで書いたとおりです。

この映画を観た日にあの放送。

わたしには「いてえっつってんだよ!人の手噛むな!」と、犬の顔をボコボコ殴っているあの”訓練士”が、クリーチャーを棒で殴っているストリックランドにしか見えませんでした。ストリックランドは暴力を正義と疑いもせず、あの訓練士は暴力を愛と信じているのでしょう。

水にかたちがないように、愛もかたちとして目に見えるものではありません。愛についての考え方は人それぞれということは理解しています。しかし、わたしは愛に暴力を、暴力に正義を結びつけて考えることはできません。

Youll never know just how much I miss you
Youll never know just how much I care
And if I tried, I still couldnt hide my love for you
You ought to know, for haven’t I told you so
A million or more times?

さいごに、デル・トロ監督の昨年12月にTweetを。映画の最後、ジャイルズの語りです。姿がみえていても、姿がみえなくなっても、共に暮らした犬たちの、しあわせな顔を思い出し、お互い愛に包まれつながっていられますように。

“Unable to perceive the shape of You, I find You all around me. Your presence fills my eyes with Your love, It humbles my heart, For You are everywhere…” (あなたの形を認識できなくても、あなたは私の周りにいる。あなたの存在は愛で私の目を満たし、心を謙虚にする。あなたはあらゆるところにいる)

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ABOUT

このブログは愛犬との暮らしのなかでいち飼い主として
学んだこと
考えたこと
できること
を、備忘録兼ねてはじめたサイトです(1999年当時に自身のウェブサイトで書いたものをそのままアップしたものもあり、情報が古いものも混ざっています)

2013年2月に立ち上げたFacebookグループ
【シニア犬】高齢犬LOVE【老犬】
について、すこしお話させてください。

高齢になれば人も犬も同じで、若い頃には難なく出来ていたことができなくなったり、健康も日替わり、昨日は元気いっぱいだったのに今日は食欲が落ちてしまったり、認知症がすすんだり、さまざまです。

かかりつけの獣医さんから提案された治療が、医療セオリー的には100%正しいことでも自身と愛犬にとってそれが本当に最良の選択なのか、不安に思う飼い主さんも多いでしょう。家族間でも愛犬のケアやトレーニング方法、治療方針に温度差があり、孤独感や不安を感じる人もいることでしょう。

共感できる人が集まり励ましあえるコミュニティの存在は、わたし自身、何度も心が救われる場でありました。

「犬は共感力の強いいきものなので、飼い主が不安な顔をしていたらダメだよ」
など言われ不安に押しつぶされてしまいそうな中、追い詰められてしまう人もいることと思いますが、

わたしやあなたがどういう人間であろうと、全てを受け入れて全幅の信頼をもって愛してくれる、かけがえのない愛犬を失うかもしれないという時に不安やグリーフ(悲嘆)は当然の感情です。

ありのままの気持ちを否定することなく、生きているあいだにできるだけ多くの幸福感と喜びを人と犬が共有し、

犬との暮らしは本当に素晴らしい、美しい、楽しい、自分の成長につながった、という経験をもってお別れを経たあと、次の命に勇気をもってバトンタッチできるよう、心のケアのお手伝いができたらいいな、と自身が管理するグループのメンバーさんたちを見ながら考えるようになりました。わたし自身が、とても救われたからです。

グリーフは終末期やペットロスのときに限って生じるものではありません。
(グリーフケア=ペットロスケアではありません)

そして、さらに言えば、グリーフは人だけでなく犬にも起こるものです。グリーフケアは犬にも人にも必要なケアです。

愛犬が元気に生きている時にグリーフを知り、理解し、笑顔が絶えない犬との暮らしをつくり、いずれ訪れる死に向き合える心のパワーを育てる。 生前のグリーフケアは、ペットロスのケアに繋がる大切なケアというだけでなく、犬と暮らす人達がいたわりあい、励まし合い、セキュアベースの輪を広げていくことにつながります。

愛犬と飼い主が共に幸せになるQOL(クオリティ・オブ・ライフ)、QOD(クオリティ・オブ・デス)の向上のためのマインドセットの発信をこのブログと、それから、他の形で考えています(2023年現在準備中です。おたのしみに!)

Contigo ViVA LA ViDA!
いっしょに人生&犬生バンザイ!

MIKA HIGUCHI

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