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サプリメント(栄養補助食品)

健康食品・栄養補助食品として毎日飲むように使われているものや、薬効が高く治療効果として医療品レベルに近いものまで、人用にも犬用にもたくさんのサプリメントが出回っています。理論的には健康な動物は必要な栄養素をすべて食事から摂取するため、補充は必要ないはずです。しかし、実際には市販フードの多くや加熱加工された食品は保存・加工・調理の結果として栄養価が失われています。ドッグフードを利用しているにせよ、手作り食を与えているにせよ、犬の健康状態の改善や加齢に関連した変化の予防のため、サプリメントの利用を考えている方は多いのではないでしょうか。
以下に紹介するサプリメントはさまざまな症状に有用ですが、良質な食事や獣医師による治療の代わりになるものではありません。

アルファリポ酸 老化や高齢犬の行動変化に有用となる可能性があり、白内障の発症を遅らせ血糖値の安定を助ける点で糖尿病の動物に有益となる可能性があります。また、肝疾患や癌、ウイルス性疾患の治療にも有用となる可能性があります。
抗酸化物質(ビタミンA、C、E、ベータカロテン、バイオフラボノイド、コエンザイムQ10、ペルオキシダーゼ、スーパーオキシドジスムターゼ、カタラーゼ、セレン、緑茶など) 今日では犬の大半がフリーラジカルによる有害作用の影響を受けています。このフリーラジカルは汚染物質から活動や老化などさまざまな要因により発生します。抗酸化物質は酵素や細胞膜、およびその他の化合物をフリーラジカルによる損害から守ります。抗酸化物質は健康な犬に対しても長期的な予防と健康維持のため毎日補給することが推奨されています。高齢の犬やなんらかの慢性疾患に苦しむ犬(自己免疫性疾患や癌、糖尿病、白内障、皮膚炎、歯肉炎、感染症、肝炎、不妊、心疾患、関節炎など他の多くの疾患)には特に有益となるでしょう。
アルギニン アルギニンはアミノ酸の一種で免疫力を高めたり癌の増殖をおさえたり、炎症を軽減したりします。
ビープロポリス
※蜜蜂アレルギーがある場合は反応が起こる可能性があります
プロポリスは蜜蜂が巣を作る際に用いる樹脂性物質で、巣を守る免疫システムとして機能しています。非常にすぐれた抗菌物質であると考えられており、免疫系を改善する可能性もあります。しかし、品質や入手源に極めて大きな差があるプロポリス製品に関する効能の多くについては、それを裏付ける証拠があまりありません。
バイオフラボノイド(ピクノジェノール、プロアントシアニジン) アレルゲンやウイルス、発がん性化合物などの物質に対する身体の反応に変化をもたらす可能性があることから、天然の生物反応修飾物質であると考えられています。抗アレルギー作用、抗炎症作用、抗ウイルス作用および抗がん作用があり、フリーラジカルによる損害に対する強力な抗酸化物質として働きます。
ブロメライン ブロメラインはパイナップルに含まれる植物性酵素の一種で抗炎症作用があります。消化をたすけたり組織損傷によって生じた腫脹や疼痛を軽減するために利用できます。また、蛋白質によって生じた食物アレルギーだけでなく、関節炎や捻挫、筋違い、膵臓機能不全の治療にも有用となる可能性があります。※酵素の欄参照
カルシウム 高品質のフードや生の骨、丸ごとの小魚を含んだ食事を与えられている犬の大半はカルシウムの補給を必要としません。骨を含まない食事を与えている場合のみ必要となります。
※一部のカルシウム供給源は鉛で汚染されている可能性があります。また、犬によっては炭酸カルシウムが鼓腸や便秘を引き起こす可能性があります。腎疾患や副甲状腺疾患、癌、膀胱結石がある場合にはサプリメントを与えるまえに獣医師に確認して下さい。
カルニチン(L-カルニチン) 拡張型心筋症の犬ではカルニチンのレベルが低いことがわかっています。カルニチンの補給は弁膜性心疾患、犬心臓糸状虫症、高脂血症、肥満、肝リピドーシス、パフォーマンス不良、運動不耐、腎疾患、糖尿病、老齢による行動変化などのある犬にも有益である可能性があります。
コリン コリンは卵黄やレバー、ふすま、小麦胚芽、大豆、カリフラワー、レタス、栄養補助食品の酵母など、ビタミンB群が豊富な食品に含まれています。低品質のドライフードや偏った手作り食を与えられている犬はときどきコリン欠乏に陥ります。神経性疾患、てんかん、運動失調、神経変性疾患、認知障害、心疾患、疲労、肝炎、糖尿病性脂肪肝などに伴う肝臓の問題に有用となる場合があります。
軟骨保護剤(コンドロイチン、グルコサミン、グリコサミノグリカン、緑貽貝、なまこ、牛軟骨、サメ軟骨など) 関節炎をはじめとする関節の症状や手術によって生じる炎症を関節組織を分解する酵素をコントロールすることによって軽減することができるサプリメントの一群で、関節に栄養を与え関節液を増加させる働きもあります。
※稀ではありますが、軽度の消化器症状が起こる場合があります
酵素 酵素には大きくわけてふたつの種類があります。
動物性膵酵素
膵酵素不足に用います。
鼓腸や膨満感、未消化食物の嘔吐、異物や糞便を食べるなどの消化器障害
多くの酵素の産生が低下することの多い高齢犬
病気や強いストレスがあったり抗生物質やステロイド性抗炎症薬を投与されていて消化不良を引き起こす可能性のある犬
肝臓や胃、または膵臓に疾患のある犬も十分な酵素が産生されにくくなっている植物性酵素(ブロメライン、パパイン)
膵酵素と同じ症状に用いることができます
外傷や運動後に与えると鎮痛作用があります
癌や免疫障害に使われます
アレルギーや炎症、関節炎などの変性疾患
※胃炎や胃潰瘍がある場合は使用を避ける
プレバイオティクス
※オリゴ糖、食物繊維など、善玉菌が好んで食べるエサ
果物やキクイモ、アスパラガスなどの野菜に含まれている短い糖鎖、フラクトオリゴ糖(FOS)です。プレバイオティクスは消化管によい細菌を供給しており、主な用途には腸内毒素症や炎症性腸疾患、慢性大腸炎、慢性下痢、食物アレルギーの治療があります。プロバイオティクスの働きを助けるため、同時に摂ると効果的です。
プロバイオティクス
※乳酸菌、生菌製剤などの、生きた善玉菌
いわゆる善玉菌と呼ばれる生菌で、健康な消化管内にもともと生息しているものです。腸内の酸性度を変化させたり、消化をたすけたり、有害物質の解毒を促したりすることによって消化管の健康を改善、免疫力を強化し、抗菌物質を盛んに産生します。また、ある種の癌に対抗する働きをすることも証明されています。
じゅうぶんでない食事を与えられていたり、ストレス状態にある犬に特に有用、抗生物質やステロイド剤、抗炎症薬の使用後にも有用です。
慢性の皮膚疾患、アレルギー、関節炎、膀胱炎、カンジダ症、大腸炎、過敏性腸症候群ならびにある種の癌に有用となる可能性があります。
抗生物質の使用後:抗生物質の使用によっておこる下痢や腸内毒素症を予防
下痢:急性および慢性の下痢による影響をうけた細菌バランスの回復を助ける
癌療法:抗がん作用を有し、消化管が関係する疾患のために化学療法や放射線療法を受けている犬にも有用となる可能性があります。
バイオジェニックス
※乳酸菌生産物質、ストレートに腸内細菌叢に届く
腸内フローラを介さず身体に直接働きかける。腸内フローラのバランスが正常になるように働きかける。
バイオジェニックスとはなにか?こちらのサイトプロバイオティクス、プレバイオティクス、バイオジェニックスの違いも含め、詳しく解説されています。

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必須脂肪酸
※市販の油の品質は大きく異なり、健康を助けるか疾患を促進して有害となるかは油の品質によって決まります。有機原料を用いて低温圧搾で絞られ遮光容器に入っており消費期限に余裕のある油を選びましょう
一部の必須脂肪酸は炎症や変性を予防し、免疫系を安定化、脳機能を助け強力な抗炎症薬として作用します。脂肪酸欠乏を伴っている可能性がある障害、または脂肪酸(とくにオメガ-3脂肪酸)の補給が効果のある障害には以下のようなものがあります。
・脱毛と湿疹を伴う皮膚と被毛の状態不良、食物アレルギー、ノミアレルギー、アレルギー性皮膚疾患、アトピーおよびそう痒性皮膚疾患、被毛乾燥・過剰な鱗屑と脱毛を伴い、細菌性皮膚感染症を起こしている、皮膚が剥がれている、趾間がしめっている、耳の感染症、傷の治りが悪い
・心臓や血液循環の問題および血小板凝集障害
・免疫能の低下、自己免疫疾患、癌、リンパ肉腫
・関節炎、変性関節疾患、股関節形成不全、骨盤関節炎
・網膜の変性
・生殖障害、神経系障害、肝疾患
・体重減少や肥満、糖尿病、高脂血症
・炎症性または過敏性腸症候群などの消化管障害
・腎疾患
・過活動を含む行動障害
魚油
※重金属や農薬で汚染されている可能性があり、ビタミンAとDを高濃度に含むことから品質が極めて重要です。
魚油は利用可能なオメガ-3脂肪酸の供給源のなかで最良のものです。ニシン、イワシ、サケ、サバなどの冷水魚は高濃度のオメガ-3脂肪酸が含まれており、皮膚アレルギーの症状の緩和に役立ちます。魚油は高齢犬、皮膚アレルギーや心疾患、腎疾患、関節炎のある犬に特に有益です。
亜麻仁油 亜麻仁油はオメガ-3脂肪酸を豊富に含んでいますが魚油に含まれるオメガ-3脂肪酸ほど簡単に吸収されない場合があります。
抗菌作用、抗ウイルス作用、抗真菌作用だけでなく抗がん作用も有するリグナンも豊富に含みます。心疾患、脳卒中、関節炎、湿疹、行動障害、アレルギー、免疫障害、腎疾患、肥満など、多数の障害に有益となる可能性があります。
ニンニク ノミやダニなどが嫌がる硫黄成分を含んでいるので、犬の体にノミなどが寄り付かない効果があります。また、軽度感染症や上部気道症状、消化不良に効果があります。
毎日の食事に少量のニンニクを加えても害はありませんが、多すぎると血液障害を引き起こしたり、赤血球の破壊を引き起こすことがあります。
椎茸・舞茸・ハクモコウジ・冬虫夏草・霊芝 免疫系を刺激することによって疾患に対する抵抗力をつくります。特にウイルス感染症に有用ですが、細菌や真菌、癌と戦う働きもあります。椎茸は癌の治療に用いられ、霊芝は免疫機能を調節し、肝臓を毒素から守る働きが証明されています(McCluggage,1996)
キノコ類は関節炎や腎炎、胃炎などの炎症性疾患にも有用となる可能性があります。
タウリン 心臓や眼、生殖器系および筋肉にとって重要なアミノ酸の一種です。欠乏するとこれらすべての組織に影響が及ぶ可能性があります。うっ血性心不全、糖尿病、肝疾患、不安、拡張型心筋症の治療に有用となる可能性があります。
ビタミンB複合体 急性のストレスやアレルギー、感染症に有益となる可能性があります。腎疾患や頻尿のある犬にビタミンB補給が有益となる可能性があります。

ほかにもいろいろありますが、我が家で愛用中のものも含め、後日加筆したいとおもいます。
参考文献:ペットの自然療法事典

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このブログは愛犬との暮らしのなかでいち飼い主として
学んだこと
考えたこと
できること
を、備忘録兼ねてはじめたサイトです(1999年当時に自身のウェブサイトで書いたものをそのままアップしたものもあり、情報が古いものも混ざっています)

2013年2月に立ち上げたFacebookグループ
【シニア犬】高齢犬LOVE【老犬】
について、すこしお話させてください。

高齢になれば人も犬も同じで、若い頃には難なく出来ていたことができなくなったり、健康も日替わり、昨日は元気いっぱいだったのに今日は食欲が落ちてしまったり、認知症がすすんだり、さまざまです。

かかりつけの獣医さんから提案された治療が、医療セオリー的には100%正しいことでも自身と愛犬にとってそれが本当に最良の選択なのか、不安に思う飼い主さんも多いでしょう。家族間でも愛犬のケアやトレーニング方法、治療方針に温度差があり、孤独感や不安を感じる人もいることでしょう。

共感できる人が集まり励ましあえるコミュニティの存在は、わたし自身、何度も心が救われる場でありました。

「犬は共感力の強いいきものなので、飼い主が不安な顔をしていたらダメだよ」
など言われ不安に押しつぶされてしまいそうな中、追い詰められてしまう人もいることと思いますが、

わたしやあなたがどういう人間であろうと、全てを受け入れて全幅の信頼をもって愛してくれる、かけがえのない愛犬を失うかもしれないという時に不安やグリーフ(悲嘆)は当然の感情です。

ありのままの気持ちを否定することなく、生きているあいだにできるだけ多くの幸福感と喜びを人と犬が共有し、

犬との暮らしは本当に素晴らしい、美しい、楽しい、自分の成長につながった、という経験をもってお別れを経たあと、次の命に勇気をもってバトンタッチできるよう、心のケアのお手伝いができたらいいな、と自身が管理するグループのメンバーさんたちを見ながら考えるようになりました。わたし自身が、とても救われたからです。

グリーフは終末期やペットロスのときに限って生じるものではありません。
(グリーフケア=ペットロスケアではありません)

そして、さらに言えば、グリーフは人だけでなく犬にも起こるものです。グリーフケアは犬にも人にも必要なケアです。

愛犬が元気に生きている時にグリーフを知り、理解し、笑顔が絶えない犬との暮らしをつくり、いずれ訪れる死に向き合える心のパワーを育てる。 生前のグリーフケアは、ペットロスのケアに繋がる大切なケアというだけでなく、犬と暮らす人達がいたわりあい、励まし合い、セキュアベースの輪を広げていくことにつながります。

愛犬と飼い主が共に幸せになるQOL(クオリティ・オブ・ライフ)、QOD(クオリティ・オブ・デス)の向上のためのマインドセットの発信をこのブログと、それから、他の形で考えています(2023年現在準備中です。おたのしみに!)

Contigo ViVA LA ViDA!
いっしょに人生&犬生バンザイ!

MIKA HIGUCHI

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